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看護学生のためのブログ

看護学生の皆さんに役立つ内容を医療カイゼン委員会より伝えていきたいと思います!

血圧って何!? ~イメージから理解~

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

イメージが沸くと

難しく感じる生理学でも

理解が進むことってありますよね。

 

今回は血圧について

イメージができるように

心臓の働きを踏まえてお話ししていきます。

 

心臓は体中に血液を送り出すポンプです。

 

ポンプにしっかり水を汲んでおかないと

いくらポンプを押したって、

空回りで水は充分に出ません。

逆にポンプの容量以上にどんどん水を入れても、

溢れてしまって、水を全部出し切れません。

 

ポンプの力が強いと水圧が高くなって

すごい力で遠くまで水が出ていきます。

ポンプの力が弱いと水圧が低いので、

ぽとぽとしか水を出すことができません。

 

ホースが細いと、

送り出すのに力が要ります。

ホースが太いと

水圧が弱いので遠くまで水を押し出せません。

 

イメージできましたか?

 

そもそも血圧を決める要素は何でしょうか?

 

★今回のポイント★

血圧 = 前負荷 × 心収縮力 × 後負荷

 

前負荷

心収縮力

後負荷

この3つで決まります。

 

 

★前負荷とは

静脈還流量のことです。

つまり、心臓に戻ってくる血液の量。

上・下大静脈から右心房に戻ってくる血液量です。

これが少ないと血圧は下がります。

例えば出血性ショック。

これは循環血液量が減少するため、

心収縮力があっても、

送り出す血液が減ります。

(=1回拍出量減少)

その分心拍数を多くして(頻脈にして)

心拍出量を保とうとします。

が、それが追いつかなくなると

血圧が下がり、出血性ショックとなるわけです。

 

【ワンポイント復習】

心拍出量=1回拍出量×心拍数

正常時1回拍出量は50-80ml

 

 

★心収縮力とは

心筋は前負荷である静脈還流量が入ってきて、

その還流量が適切であれば、

心室が拡張して、送り出す血液を充填し、

ポンプで拍出!

そして全身循環が成り立ちます。

 

ポンプの力が強いと

それだけポンプのエネルギーも必要なので

心筋が鍛えられて、

(これは決して良いことではありません)

心肥大を起こします。

 

逆に、ポンプの力が弱いと、

全身に十分な血液を送り出せません。

 

 

心不全の場合を考えてみましょう。

心臓の収縮力が弱まっているので、

前負荷(=右心房に戻る静脈還流量)に対して

心臓があっぷあっぷの状態です。

そのため、右心房に戻る血液量を抑えるために、

半坐位(ファウラー位)起坐位にすると

患者さんは楽になるわけです。

 

この場合には心収縮力を強めるような薬剤。

例えばカテコラミンを使用すると改善することになります。

 

というわけで

心拍出量は前負荷と心収縮力で規定されます。

 

★後負荷とは

これは末梢血管抵抗のことです。

心臓から先の抵抗ということです。

もう一度イメージしてください。

ポンプで水を出そうとするときに、

ホースが細い場合には一生懸命押さないと水が出ません。

力が要ります。

でも、水が出るときには

かなり遠くまでビューっと飛び出していきます。

これは水圧が高いから。

もしホースが太いとポンプを押す力は軽いけど、

水圧が低いので遠くまでは飛びません。

ジャーって水が流れ出ていくだけ。

こんなイメージ。

 

適度な血圧がないと体中に血液(酸素)を

送り届けられません。

かといって高ければ良いかといえば、

動脈硬化を引き起こします。

 

ちなみにサラサラ血なら良いけど、

ドロドロの粘度の高い血液なら

血管抵抗も増えることになります。

 

さて、

一生懸命ポンプを押し続けていると

筋肉が鍛えられていきます。

同じことが心臓でも起こります。

末梢血管抵抗が強いと

心筋が鍛えられるために

心肥大になるわけです。

同時に強い圧で血液が送り出されてくるので

動脈も弾力性がなくなって

固くなっていきます。

これが動脈硬化。

動脈が硬くなって弾力性がなくなると、

これまた抵抗が増えて、

ますます末梢血管抵抗が強くなります。

悪循環ですね。

 

ですから動脈硬化の予防のためにも

血圧コントロールが必要です。

 

一方、末梢血管抵抗が下がり過ぎるのは?

答えは敗血症性ショック。

これは細菌毒素によって血管が拡張して、

末梢血管抵抗が下がり過ぎるのです。

そのため血圧が下がって、ショックになるわけです。

 

 

★今回の要点★

 

血圧 = 前負荷 × 心収縮力 × 後負荷

 

ちなみにレビューブックでは

血圧 = 心拍出量 × 末梢血管抵抗

と書いてあります

この心拍出量とは前負荷と心収縮力で決まります。

だから同じことを言っているのです。

 

看護師・看護学生のためのレビューブック 2016

看護師・看護学生のためのレビューブック 2016

 

 

 

前負荷、心収縮力、後負荷と分けると

イメージしやすいと思います。

 

体の中で何が起こっているのかイメージしてみてください。

 

必ず将来役に立ちます。

とりあえず、

近いところでは定期試験や国試で。