看護学生のためのブログ

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高血圧のまとめ~イメージで理解~

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

今回は高血圧です。

 

前回の復習ですが、

血圧

= 前負荷(静脈還流量)× 心収縮力 × 後負荷(末梢血管抵抗)

 

ですから、高血圧の治療は

 

  • 前負荷(静脈還流量)を減らす
  • 心収縮力下げる
  • 後負荷(末梢血管抵抗)を下げる

 

のいずれか、あるいは同時に行えば血圧を下げることになります。

 

過去問にありますが、降圧薬の種類は次の4種類です。

 

  • 利尿薬
  • 交感神経抑制薬
  • アンジオテンシン阻害薬
  • 血管拡張薬

 

利尿薬は過去問にも出ている通り、腎臓からのNaおよび水排泄を促進して循環血液量を減らしますので前負荷が減るわけです。

 

βブロッカー(=交感神経抑制)はまさしく心収縮力を抑えることで血圧を下げます。

 

アンジオテンシン阻害薬にはアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARBがあります。レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)は腎・泌尿器科や内分泌のパートでも出てきますのでそちらでも復習して下さい。

  • アルドステロンは水・Naを貯留するので循環血液量が増えて血圧が上がります。
  • アンジオテンシンⅡは末梢血管収縮させますので血圧が上がります。

 ですからARB、ACE阻害薬を使用することでの前負荷を減らし、後負荷を下げることで降圧作用を発揮します。

 

Ca拮抗薬血管拡張作用によって後負荷を減らし、血圧を下げます。

 

イメージが浮かびましたか?。

 

さて、これも過去問に出ていますが、降圧薬は血圧を下げるので、効きすぎると血圧低下でふらつき、失神を起こすリスクがあります。

臨床でも副作用として押さえておくべきポイントです。

 

とにかくイメージで!

 

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