看護学生のためのブログ

看護学生の皆さんに役立つ内容を医療カイゼン委員会より伝えていきたいと思います!

看護学校は目的ではなくて、手段!

こんにちは! 医療カイゼン委員会です。

 

 『悩みどころと逃げどころ』

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

 

 

わたしを含め医療カイゼン委員会のメンバーたちが尊敬しているちきりんさんと日本人初のプロゲーマー梅原大吾さんの対談本です。 といってもわたしはゲームをしないのでプロ格闘ゲーマーという存在を初めて知りました。「ストリートファイター」って聞いたことはありましたけど。

 

この本とーっても面白いです。これからの勉強の仕方、勉強に対する姿勢に必ず役立ちます。看護学生の皆さんには是非読んでいただきたいと思いご紹介します。

 

この本のテーマのひとつは学校教育を自分がどう受け止めて学んでいくか。

 

第1章では、

ちきりんさん「学校って行く意味ある?」

梅原さん「大アリですよ!」

 

「学校でまじめに頑張っても一生安泰ではない」という見方と「とりあえず学校に行ってまじめに生きてれば、最低限、みじめな思いはしなくてすむ」という見方。

両極の考え方です。わたしたちに置き換えてみると、「看護師の資格を取っても一生安泰ではない」or「看護師になれば、最低限、みじめな思いはしなくて済む」

 

これかなりリアルな話です。どちらもホントだと思います。

学校に行くのは目的ではなくて、手段であるということを忘れがちではないでしょうか。

 

学生生活は社会に出る前の責任のない猶予期間=モラトリアム期間といわれていた時代。それは昔話で、今はそんなわけにはいきません。とってもシビア。なんとなく大学に行って、サークルやバイトして、なんとなく時間だけ経ってしまって、就活ではとても苦労してる、なんて話をよく聞きませんか?

 

高校を卒業して看護師になるには、3年制の看護専門学校、看護短期大学、4年制の看護大学があります。看護専門学校の中には、医療機関で働きながら学ぶ定時制課程もあります。看護大学に進学する人も増えてきました。最近では大卒の新人ナースも珍しくありません。梅原さんは“学歴”の有用性を説いています。

“学歴がないことで苦しんでる人は、現実にはたくさんいると思います”

今やいろいろな道で看護師免許を取得できます。幸いなことに、わたしたちは今のところ恵まれています。就職には迷わないし困らないから。偏差値はともかく看護学校なら胸を張れます。

でもそれに甘えてしまうと後々苦労することになります。資格を取ったから、大卒だからこの先もOKとは行きません。

 

きっかけや動機はともかく、せっかく看護学校に入ったのだから、資格を取らないともったいないし、自立して生きていくための知識やスキルを身につけるチャンス。知識を持っていて損することはありません。知らないより知ってる方がずっと良いです。将来何の役に立つのだろうと考えても今はわからない。でもひと通り勉強することは悪くありません。

 

学生時代は、数学や化学なんて勉強しても将来直接何か役にたつのかな?って考えたことはありませんか?わたしもそう思ってました。。。でも、例えば単位や濃度の計算は、注射や点滴のミキシングをするときの濃度計算や点滴の滴下数の計算に欠かせません。カタコトでも英会話ができるだけで外人の患者さんとフレンドリーになれます。今はぜんぜん必要に感じない学科も将来必ずどこかで役に立ちます。

 

看護学校(大学)の学歴を手に入れて、そして、自立していくための土台になる知識を身につけること。

 

You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

(将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない)

スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学卒業式でのスピーチより。

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

 

 

目の前のことを一生懸命するだけで必ずあとあと生きてきます。がんばってね。